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『アルペンローゼ』(Alpenrose)は、赤石路代の漫画作品。小学館発行の「ちゃお」にて1983年から1986年まで連載された。フラワーコミックス全9巻。FCDX全4巻。タイトルのアルペンローゼは、ドイツ語で「アルプスのバラ」を意味する。 1985年には『炎のアルペンローゼ ジュディ&ランディ』(ほのおのアルペンローゼ -)の題名でテレビアニメ化もされた。 == 登場人物 == === 主要人物 === ;ジュディ(声:鷹森淑乃) :本名アリシア・ブレンデル。本編の主人公。長い金髪、緑の瞳。原作では、ベルンでグールモン伯爵から逃げるためにショートカットにし、第一部終了までこの髪型でいた。誕生日1926年2月15日、オーストリア・ザルツブルク生まれ。特技はワルツ。 :第1部(フラワーコミックス1巻~5巻):6歳の時に飛行機事故で両親と離ればなれになり、一人で花畑で倒れていた。ランディと出会い「ジュディ」という名前をつけてもらう。ジュディとはフランス語で「木曜」の意味で、ランディとジュディが出会った日が春の木曜日だったことから由来している。6歳以前の記憶を失っており、彼女の記憶に関わるのは、オウムのプランタンが覚えていた「アルペンロゼ(アルペンローゼを上手く発音できていない)」という言葉のみ。原作では、ランディのおじ夫妻が後見人となり、酒屋で奉公していたが、後にグールモン伯爵との出会いがジュディとランディの運命を変えることになる。グールモン伯爵に狙われ始めたことをきっかけに、失くした記憶と両親を探すため、ランディと共に旅に出る。数々の困難を乗り越え、1939年10月に父・フリードリヒとチューリヒで再会するが、父はポーランドで受けた傷が元で翌日亡くなる。父の遺言を伝えに、母・エレーヌが住むヴォー州のデュナン家へたどり着いたが、そこにはトロンシャン親子の陰謀が渦巻いていた。ジュディとランディが現われたことによりその陰謀は露見し、ギザン将軍の協力を得てトロンシャン親子からデュナン家を救い、ジュディはエレーヌと母娘の再会を果たした。 :第2部(フラワーコミックス6巻~9巻) ランディや母、祖父母と幸せに暮らしていたが、ある時ランディが誰にも告げずに旅に出てしまう。待てど暮らせど帰ってこないランディを探しに、レオンと二人でパリへ行き、そこでロバート達の協力を得てランディを探す。ランディ達と共にパリから戻ってからは、グールモン伯爵の「ギザン将軍暗殺計画」を阻止するために奔走した。その後看護学校に行き、看護婦として病院に勤め始める。 :1945年10月、ランディと結婚。原作者・赤石路代の同人誌「碧玉夜想曲(エメラルド・ノクターン)」では、ジュディ達のその後が小説で書かれており、ジュディは妊娠中であることが判明している。 :アニメでは、6歳の時からシオンの赤十字病院で看護婦をしていた。 ;ランディ・コルトー(声:難波圭一) :アルプス山中で牧童をしていた少年。1925年10月3日スイス生まれ。茶色の髪、茶色の瞳。性格は優しく、勇敢、困っている人には常に手を差し伸べる。ジュディの恋人。 :両親は7歳になる前に死亡。その後はスイス・シオン近郊のおじ夫妻の家に居候する。7歳の時、ジュディと運命的な出会いをして以来ずっと愛している。14歳の時、ジュディと一緒にジュディの両親探しの旅に出る。ジュディが母エレーヌと再会した後は、デュナン家に居候する。 :1940年2月、自分に兄がいることを知り、単身パリへ旅立つ。 同年6月、兄ジャン=ジャックを連れてデュナン家に帰還。グールモン伯爵が計画した「ギザン将軍暗殺」からギザン将軍を守るため、兄・ジャン=ジャックの銃口の前に立ち、瀕死の重傷を負うが、ジャン=ジャックから大量の輸血を受け、危機を脱する。その後、医者になる。1945年10月、ジュディと結婚。 ;レオンハルト・アッシェンバッハ(声:井上和彦) フラワーコミッス第9巻 番外編「テンポ=ルバート~奪うが如く~」ではレオンハルト・グスタフ・フォン・アッシェンバッハとの表記あり。 :オーストリアの天才音楽家。誕生日1923年8月1日 オーストリア・ザルツブルク生まれ。長い金髪・青い瞳(アニメでは紫の髪、紫の瞳)。「アルペンローゼ」の作曲者。 :類稀な音楽の才能を持ち、幼い頃から「モーツァルトの再来」と呼ばれる。追手をまくために女装する(原作では3巻と6巻の計2回、アニメでは第8話のみの1回)ほどの美形。 :6歳以前のジュディを知る数少ない人物。両親が反ナチ活動をしていたことと、レオン自身も反ナチであるため、ナチから監視されていたが、秘密裏に作曲活動を続けていた。1939年、ナチ主催のコンサートで新曲「オーストリア交響曲」が初演された際、ジュディと共にコンサート会場から逃げてスイスへ亡命した事件が世間の知るところとなり、「反ナチの英雄」と呼ばれ、後にナチの暗殺対象とされる。 :行動を共にしている内にジュディに想いを寄せるようになる。彼女の中のランディの存在の大きさを知りつつも告白したが振られ、以後2人とは良き友人として付き合う。ランディが瀕死の重傷を負った際、沈んでいるジュディを励ますため、ラジオから「アルペンローゼ」の三番を即興で弾き語る。1945年10月のジュディとランディの結婚式にオーケストラ付きで出席する。アニメ版第20話(最終話)では、ザルツブルクへ帰って作曲している場面がある。 ;ジョルジュ・ド・グールモン伯爵(声:池田秀一) :美形で傲慢なフランスの伯爵。 :ナチスに対し資金面で協力しているため、動乱の欧州にあっても行動の自由を得ている。エレーヌとは親の決めた許婚同士で、伯爵自身はエレーヌに熱烈な想いを抱いていたが振られ、フランソワーズと結婚した。しかし、その後もエレーヌを手に入れることを望み、エレーヌに似たジュディを執拗に追跡したり、エレーヌを手に入れたいがためにスイス征服を企む。その手段として「ギザン将軍暗殺」を目論んだが失敗。精神的に追い詰められ、ジュディをエレーヌと間違えるほどエレーヌを追い求めた末、ボートの事故で行方不明になる。アニメ第20話(最終回)では、「ギザン将軍暗殺計画」失敗後、いずこかへ去っていく。 ;ジャン・ジャック・コルトー(声:速水奨) :ランディの兄。ドイツ名はアルフレード・シュトラッサー。誕生日は1921年8月6日。 :育ての母ルイーズとは、姉弟か恋人のように仲が良かった。長い間自分の出自を知らずに育ち、それを知った後に実の両親に「助けて下さい、お父さん、お母さん」という手紙を送ったが、コルトー夫妻はその時すでに死去しており、手紙は届かなかった。その後精神的に荒み、ナイフの腕を見込まれてグールモン伯爵に雇われ、伯爵の部下「タランチュラ」として違法行為や暗殺に手を染める。 :止むを得ない状況だったとはいえ「助けてもらえなかった」という思いからか、彼を兄として受け入れようとするランディを嘲笑し続けていたが、ギザン将軍の暗殺を遂行しようとした際、ライフルの前に飛び出し撃たれてまで暗殺を妨害したランディを目の当たりにしたことで、頑なだった心に変化が起き、ランディを弟として認識、彼に自分の血液を大量に輸血させた。 :ボートの事故でグールモン伯爵をかばい、生死不明となっていたが、ランディとジュディの結婚式の際、アルペンローゼのブーケをジュディに贈り、その生存を示唆した。アニメでは、第18話でレオンの話に心を揺さぶられ、グールモン伯爵と決別していずこかへ去っていった。髪の色は原作では茶色だが、アニメでは金髪。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルペンローゼ (漫画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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